ヨーロッパ旅行 航空会社

ヨーロッパ旅行で使うべき航空会社!全12社のサービス・コスパから選び方を徹底解説

長期休暇を利用されてヨーロッパに旅行されることも良いでしょう。ヨーロッパは移動だけでも結構な時間を取られてしまうため、短期間だけの旅程を組むことが難しいです。

そして日本から遠く離れた場所だけにアジア各国への航空路線と比べると便数も少ない印象です。それでも日本からは東京(成田/羽田)、大阪(関西)、名古屋(中部)を中心とし、ヨーロッパまでの直行便が展開されています。

今回はヨーロッパ旅行で役立つ、おすすめの航空会社をそれぞれ徹底解説していきます。

ヨーロッパへ直行便を就航させている航空会社

2019年2月現在、日本からヨーロッパへと直行便を就航させている航空会社は、全部で12社となります。

その中でも日系キャリアは2社、海外キャリアが10社となります。

ヨーロッパへ直行便を就航させている航空会社一覧

  • 全日本空輸 (ANA)
  • 日本航空 (JAL)
  • ルフトハンザドイツ航空
  • KLMオランダ航空
  • エールフランス航空
  • ブリティッシュ・エアウェイズ
  • フィンエアー
  • ターキッシュエアラインズ
  • LOTポーランド航空
  • アリタリア航空
  • スイス・インターナショナル・エアラインズ
  • イベリア航空

それぞれヨーロッパ内で使用する空港は異なりますが、多くの航空会社が日本へ就航しており、選択肢が豊富であることが分かります。

日本から直行便のある就航地一覧

続いて日本から直行便でどこへ行けるのかを解説していきます。

2019年1月現在で日本から直行便のある就航地は全部で15空港となります。

日本路線就航地一覧

  • フランクフルト / ドイツ
  • ミュンヘン / ドイツ
  • デュッセルドルフ / ドイツ
  • ロンドン(ヒースロー) / イギリス
  • パリ(シャルルドゴール) / フランス
  • ミラノ / イタリア
  • ローマ / イタリア
  • アムステルダム / オランダ
  • マドリード / スペイン
  • チューリッヒ / スイス
  • ヘルシンキ / フィンランド
  • コペンハーゲン / デンマーク
  • ブリュッセル / ベルギー
  • ワルシャワ / ポーランド
  • イスタンブール / トルコ

旅行先によって使用する空港を使い分けることもおすすめです。

この中に行きたい場所がない場合でもご安心ください。欧州内で乗り継ぎができる航空会社も多く、例えばイギリスのマンチェスターに行く場合、ロンドンまで直行便を使用し、その後国内線でマンチェスターへ行くプランも航空会社の予約画面などで選択することができます。

ヨーロッパ路線の所要時間と料金の相場

ヨーロッパまでは想像以上に遠いのが事実です。日本から出発した飛行機は円を描くようにロシア上空を飛び、ヨーロッパ各地へと向かいます。

基本的に10時間を超えるフライト

ヨーロッパまでは基本的に10時間以上飛行するという認識が良いでしょう。

日本とヨーロッパを結ぶ路線で最も所要時間が短いのは、フィンエアーが運航する成田/中部/関西とヘルシンキを結ぶ路線とされています。

北欧に位置するフィンランドは、ロシア上空を飛行するルートの場合、日本から最も近い位置に存在するため、飛行時間は10時間を切ることもあります。

反対に最も所要時間が長いのはイベリア航空が運航する成田=マドリード線です。平均しても13時間半を超える飛行時間が記録されており、最も遠いヨーロッパといえるでしょう。

日本からヨーロッパまで往復の航空券相場

日本からヨーロッパまで往復の航空券の相場は航空券の中でも高い値段設定が多く、10万円を超える場合が大半です。

基本的にJALやANAなどの日系航空会社は高い価格で販売されることが多く、エコノミークラスでも20万円を超えることは珍しくありません。

そして羽田発着の便は高い価格が設定されやすく、成田発着のKLMオランダ航空やターキッシュエアラインズなどはセールを行うことも多いので航空券探しの際は必見です。



日本からヨーロッパへ直行便を運航する12の航空会社

ここからは日本からヨーロッパへ直行便を運航している航空会社を1社ずつご紹介していきます。

全日本空輸 / ANA

 
ANA ヨーロッパ路線

日本の航空会社で代表的な2社としてANAとJALが存在しますが、ブルーの塗装が印象的なのがこちらの全日本空輸(ANA)です。

近年では国際線におけるシェアも大幅に拡大し、羽田/成田を中心としてヨーロッパ路線も数多く展開しています。

日系の航空会社は客室乗務員に日本語が通じることや、日本のおもてなし精神を感じることのできる丁寧な接客が魅力的です。

残念ながらヨーロッパ路線の運賃は他の外資系航空会社と比較すると、非常に高価であり、ヨーロッパ路線で利用するにはあまりおすすめできる選択肢ではありません。

就航路線

  • 羽田=ロンドン (毎日運航/777-300ER)
  • 羽田=パリ (毎日運航/787-9)
  • 羽田=フランクフルト (毎日2便運航/777-300ER)
  • 羽田=ミュンヘン (毎日運航/787-9)
  • 成田=デュッセルドルフ (毎日運航/787-9)
  • 成田=ブリュッセル (毎日運航/787-9)

ANA|海外航空券 予約・空席照会・運賃照会・国際線

日本航空 / JAL

 
JAL ヨーロッパ路線

日本における国際線で長年不動の存在感を示し続けたJAL。現在ではANAの躍進により、かつてのような独占体制ではありませんが、ヨーロッパ路線でもANAとは違った路線網を保有するのも特徴的です。

ANA同様に日系航空会社として日本語が通じる安心感や、日系ならではのサポート体制や接客を感じることができますが、運賃も同様に外資系航空会社と比較すると非常に高価です。

就航路線

  • 羽田=ロンドン (毎日2便運航/787-8,777-300ER)
  • 成田=フランクフルト (毎日運航/787-9)
  • 成田=ヘルシンキ (毎日運航/787-9,787-8)
  • 羽田=パリ (毎日運航/777-300ER)

ルフトハンザドイツ航空

 
ルフトハンザ ヨーロッパ路線

ドイツのナショナルフラッグキャリアであるルフトハンザドイツ航空は、ドイツへの直行便を羽田/関西から運航する航空会社です。

現代としては珍しく4発機を数多く保有しており、ジャンボジェットの愛称で知られるボーイング747をヨーロッパ路線で唯一運航させている航空会社です。

運賃は基本的に高めですが、フランクフルトとミュンヘンを拠点としたハブ体制で、ヨーロッパ各地へ行くのにも最適な航空会社です。

就航路線

  • 羽田=フランクフルト (毎日運航/747-8)
  • 羽田=ミュンヘン (毎日運航/A350-900XWB)
  • 関西=フランクフルト (毎日運航/747-400)

KLMオランダ航空

 
KLM ヨーロッパ路線

オランダのナショナルフラッグキャリアであるKLMオランダ航空は、日本線の歴史も非常に長い、伝統ある航空会社です。

現存する航空会社として最も古く、2019年は創業100周年を迎えます。伝統ある航空会社ですが、日本路線で使用されている機材は新しく、成田と関西から毎日アムステルダムへと運航されています。

日程によってはヨーロッパまでの直行便として低価格で販売されることもあり、欧州各地へアムステルダムを経由したルートも非常に人気を集めています。

就航路線

  • 成田=アムステルダム (毎日運航 : 777-300ER / 777-200ER)
  • 関西=アムステルダム (毎日運航 : 787-9)

エールフランス

 
エールフランス ヨーロッパ路線

フランスのナショナルフラッグキャリアであるエールフランスは、フランスの首都パリへの路線を展開する航空会社です。

先ほどご紹介したKLMオランダ航空と経営統合を行っており、KLM-エールフランスとして連携がとられていることも特徴の一つです。

日本からは羽田、成田、関西よりパリへの路線が設定されていますが、価格があまり安く提供されることがありません。

就航路線

  • 羽田=パリ (週12便運航 : 777-300ER / 777-200ER)
  • 成田=パリ (毎日運航 : 777-300ER)
  • 関西=パリ (週5便運航 : 787-9)

ブリティッシュ・エアウェイズ

 
ブリティッシュ・エアウェイズ ヨーロッパ路線

イギリスのナショナルフラッグキャリアであるブリティッシュ・エアウェイズ。

羽田、成田よりイギリスの首都ロンドンへと毎日運航されています。機材も777-300ERと787-9と、最新の機材が使用されているため、長距離飛行でも快適に過ごすことができます。

羽田空港発の便は朝の時間帯に設定されているため、日本発の欧州路線でも到着が早い時間であることがメリットとして挙げられます。

就航路線

  • 羽田=ロンドン (毎日運航 : 777-300ER)
  • 成田=ロンドン (毎日運航 : 787-9)

フィンエアー

 
フィンエアー ヨーロッパ路線

フィンランドを拠点とするフィンエアーは、数ある欧州キャリアの中でも日本への就航地の多さが特徴的な航空会社です。

フィンランドの首都ヘルシンキまで成田、中部、関西、福岡(4月~9月のみ)、新千歳(2019年12月~)から便が設定されており、この数は欧州航空会社として最多となります。

そしてフィンランドはヨーロッパの中でも北欧に位置するため、飛行時間が10時間を下回るため、長時間飛行の負担が少し軽減されるメリットもあります。

もちろんヘルシンキからの乗継便も充実しているため、ヨーロッパ旅行で疲労を最小限に抑えたい方におすすめです。

就航路線 (2019年4月以降)

  • 成田=ヘルシンキ (毎日2便運航 : A350-900 / A330-300)
  • 関西=ヘルシンキ (週10便運航 : A350-900 / A330-300)
  • 中部=ヘルシンキ (毎日運航 : A350-900 / A330-300)
  • 福岡=ヘルシンキ (週3便運航 : A330-300)

ターキッシュエアラインズ

 
ターキッシュエアラインズ ヨーロッパ路線

トルコのナショナルフラッグキャリアであるターキッシュエアラインズは、ヨーロッパの中でも東に位置するトルコの首都イスタンブールを結ぶ便を運航しています。

2019年現在は成田のみに就航しており、成田の発着時間帯も夜間帯であるため、使い勝手の良い便とは言い難い状況です。

しかしイスタンブールを経由地とする欧州各地への航空券が安価で販売されることも多く、コストを抑えた航空券探しにおすすめです。

就航路線

  • 成田=イスタンブール (毎日運航 : A330-300 / 777-300ER※3月末より)

LOTポーランド航空

 
LOTポーランド航空 ヨーロッパ路線

ポーランドを拠点とするLOTポーランド航空は、今日本に就航する欧州系キャリアの中でも比較的最近日本路線への展開を始めた航空会社です。

ポーランドの首都ワルシャワから成田まで毎日運航しており、欧州各地への乗り継ぎにも優れた利便性がメリットです。

航空券は欧州系キャリアの中でも平均より少し下回る程度で、格安とはいえないものの、最新の787-8で快適に長時間飛行を過ごすことができることでおすすめです。

就航路線

  • 成田=ワルシャワ (毎日運航 : 787-8)

アリタリア航空

 
アリタリア航空 ヨーロッパ路線

イタリアを拠点とするアリタリア航空。成田からイタリア北部に位置するミラノ、イタリア南部に位置するローマの2路線を運航しています。

イタリアは、ヨーロッパの中でも南部に位置するため、飛行時間が長くなりますが、直行便で行くことができる貴重な選択肢となります。

機材は新しいとは言えない一世代前の旅客機となる777-200ERやA330-200が使用されています。

航空券は稀にセールなどで非常に低価格で販売されることがあるので、コストを抑えた学生旅行などにはおすすめできます。

就航路線

  • 成田=ローマ (毎日運航 : 777-200ER)
  • 成田=ミラノ (毎日運航 : A330-200)

スイス・インターナショナル・エアラインズ

 
スイス・インターナショナル・エアラインズ ヨーロッパ路線

スイスを拠点とするスイス・インターナショナル・エアラインズ。現在日本では成田からチューリッヒを結ぶ路線のみで運航されています。

日本からチューリッヒへ直行便を運航しているのは、スイス・インターナショナル・エアラインズのみであるため、貴重な選択肢となるでしょう。

使用している機材はA340-300と、少し古い機材ですが、今後は777-300ERという新しい機材への更新も計画されています。

就航路線

  • 成田=チューリッヒ (毎日運航 : A340-300)

イベリア航空

 
イベリア航空 ヨーロッパ路線

スペインを拠点とするイベリア航空。こちらもLOTポーランド航空同様に日本就航を果たしたのは最近で日本とスペインを直行便で結ぶ唯一の航空会社です。

成田からマドリードまでの便を週5日で運航しており、日本からスペインへ唯一の直行便として貴重な存在となっています。

しかしヨーロッパの中で最も長い13時間を超える飛行時間であるため、疲労感は他の路線に比べても溜まりやすいと思います。

就航路線

  • 成田=マドリード (週5便 : A330-200)

紹介した全12社比較表


航空会社 日本使用空港 行先 週便数 使用機材 価格帯
全日空(ANA) 羽田/成田 ロンドン/パリ/フランクフルト/ミュンヘン/デュッセルドルフ/ブリュッセル 各路線週7便/フランクフルトのみ週14便 ロンドンとフランクフルト(777-300ER)/以外(787-9)
日本航空 羽田/成田 ロンドン/フランクフルト/ヘルシンキ/パリ 各路線週7便/ロンドンのみ週14便 777-300ER/787-9/787-8
ルフトハンザ 羽田/関西/中部 フランクフルト/ミュンヘン 東京と関西週7便/中部のみ週4便 747-8/747-400/A350-900XWB/A340-300
KLMオランダ航空 羽田/関西 アムステルダム 両路線週7便 777-300ER/777-200ER/787-9
エールフランス 羽田/成田/関西 パリ 羽田週12便/成田週7便/関西週5便 777-300ER/777-200ER/787-9
ブリティッシュ・エアウェイズ 羽田/成田 ロンドン 羽田週7便/成田週7便 777-300ER/787-9
フィンエアー 成田/関西/中部/福岡 ヘルシンキ 成田週14便/関西週10便/中部週7便/福岡週3便 A350-900/A330-300
ターキッシュエアラインズ 成田 イスタンブール 成田週7便 A330-300/777-300ER
LOTポーランド航空 成田 ワルシャワ 成田週7便 787-8
アリタリア航空 成田 ローマ/ミラノ 両路線週7便 777-200ER/A330-200
スイス・インターナショナル・エアラインズ 成田 チューリッヒ 週7便 A340-300
イベリア航空 成田 マドリード 週5便 A330-200


行く場所、価格に合わせた航空会社選びを

ヨーロッパ旅行 航空会社

今回ご紹介してきたヨーロッパ旅行におすすめの航空会社ですが、各社によってさまざまな特徴の違いがあったことをお分かりいただけたと思います。

JALやANAなどの日系キャリアは、言葉が通じる安心感や、日系ならではのホスピタリティ溢れるサービスが魅力的ですが、その分航空券の価格は高騰します。

一方でヨーロッパ各国で存在する外資系キャリアについては、サービスほど質の高いものではないものの、航空券を安く購入することができたり、ヨーロッパ内の乗り継ぎの選択肢が豊富であることから、日本からの直行便が存在しない場所への航空券の手配が簡単という大きなメリットがあります。

ヨーロッパ旅行へは、ぜひ行く場所や予算に合わせて航空会社を選ばれると良いと思います。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です